Adamovic otf 10th Anniversary Super Nova 入荷致しました
2018.04.19 Thursday
Guitar Shop Barchie's様からオーダー頂いていましたAdamovicが入荷致しました。
お問い合わせは、Guitar Shop Barchie's様までお願い致します。
Adamovicを取り扱い始めた当初から漠然とですが、白いベースをオーダーしたいと考えていました。
ですが、塗装で白く塗りつぶすのはAdamovicらしくないとも考えていて断念していたのですが、
数年前からHollyの使用を始めたのでようやく実現する事が出来ました。
トップ材のHolly、指板材のBier'seye Mapleに合わせてブリッジ、ペグ、ミニスイッチ、
PU調整ねじに至るまでクロームカラーで統一して白さを演出しました。
Hollyはとある有名制作者が仕入れているディーラーから仕入れ、同一グレードを指定しているらしく流石の美しさです。
よく見るとちゃんと杢目がありますので、塗りつぶしとは違った魅力を持っています。
ボディー材はAdamovicで人気のYellow Poplarで、この材もなまめかしい美しさがあり、
今回のコンセプトに合っていると考え選択しました。
Birds'eye Maple指板とMaple / Guariuba / Ash 5Pネックの組み合わせは、クリスピーでミドルが心地よい組み合わせで、
こちらもローミッドが力強いYellow Poplarボディーと組み合わせる事によって低音のコシが素晴らしく、
埋もれずに音程感もしっかりしています。
コイルタップでシングルモードにするとクリスピーさが強調され、スラップにも合った叩けるAdamovicになります。
低音の音程感はレギュラースケールよりも長い34.5インチスケールの恩恵もあると思いますが、
1フレットが近く感じられ長いスケールを感じさせません。
重量は3.5kgと軽量で、これもプレイアビリティーの高さの要因のひとつになっています。
プリアンプはGlockenklangの3バンドで、高音に鋭さがあり、パッシブモード時にトレブルコントロールが
パッシブトーンとして機能するので扱い易いプリアンプです。
Adamovicのパッシブモードは、電池が切れた時の非常用ではなく積極的に使用出来る音色を持っていますので、
この機能はとても便利だと感じます。
Adamovicで白いベースを製作するのが難しかったもうひとつの点として、
Adamovicが使用する接着剤が一般的なタイトボンドではなくエポキシ系のを好んで使用しており、
色の薄い木材同士を貼り合わせると接着剤の跡が見えてしまう事もありますが、
今回はあらゆる所にWengeのベニアを挟む事によりそれを回避しています。
10周年モデル共通スペックのルミンレイのヘ音記号インレイがこのSuper Novaにも入っていますが、
白い色のBird'seye Maple指板では見えにくいという事で、間にEbonyのベニアを挟んでくれました。
製作はかなり大変だったようですが、見事にやってくれました。