Lorita Basses custom Century フレットレス入荷致しました

2023.12.28 Thursday

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    お客様からご注文を頂いていましたLoritaが入荷致しました。

     

     

     

    ちょうど4年前の12月になりますが、LoritaがCenturyをベースにした新しいモデルを発表しました。

    まだ名称が未定でしたのでCenturyIII(仮名)となっていました。

    その情報を見たお客様がいち早くオーダーをして下さったのが今回の入荷品です。

     

    新しいモデルであった事とLoritaのプライベートな事情から完成まで4年かかってしまいました。

     

    製作している中でかなり大変だったようでこのスペックはこの1本となり、

    この楽器をベースにしたボディーエンドまで指板が延びている新しいモデルを

    もっとシンプルなスペックで製作する事になりました。

     

    ピッキング位置がどのポジションでも同一の感覚で演奏出来るのがこの楽器の良いところで、

    PUカバーの表面にRが付いていますので、ここだけランプっぽい感覚もあります。

     

    トップ材のフレームが入ったWalnutが美しいです。

    指板のMacassar Ebonyの赤茶色の部分が格好良いですね。この楽器には黒いEbonyよりもこっちでしたね。

     

     

     

    ボディー材はKorinaです。大きくカットされたネック〜ボディーがハイポジションへのアクセスを容易にします。

     

     

     

    コントロールは、ネック側からマグネットPUのボリューム、マグネットPUのバランサー、ピエゾのボリューム、トーンです。

    お客様からのご要望でキルスイッチが着いています。

     

    ピエゾはRMCで金属的な音色が特徴なのですが、今回ブラックナイロン弦という事もあるのか

    あまり金属的には感じませんでした。

     

     

     

    お客様に了承頂いたのでサウンドサンプルを撮らせて頂きました。

    マグネットPUはミドルがふくよかな音色で、そこにピエゾが足される事で独特な音色になります。

     

    Loritaの考え方としては、ピエゾ単体で使うというよりもマグネットに足す事を想定しています。

    実際に使ってみてそっちの方が使い易い印象です。

     

    弦高はローアクションにセッティングしてあり、重量3.6kgと軽量で取り回しの良い楽器に仕上がりました。

     

     

     

    マッチングヘッドです。

     

     

     

    お客様からのご要望でサイドドットの位置をフレット間ではなくラインの位置に来るように配置しました。

    AdamovicもBenevolentもフレット間で、Loritaも標準はフレット間なので恐らく私は初めてライン位置の楽器を弾きましたが

    少しの事でかなり感覚が変わりますね。

    これはどっちが良いとかではなく完全に慣れの問題なのですが、ドットの位置が数ミリ違うだけで迷子になりました(笑)

     

    逆にライン位置に慣れている方がフレット間の楽器を弾くと同様に迷うだろうなと思いました。