Vintage Face Custom MONOSASHI Doppio 完成
2015.08.17 Monday
オーダーしていましたVintage Face MONOSASHI Doppioのカスタム仕様が完成しました。
入荷した楽器のチェック、いらっしゃったお客様の試奏用、ライブで活躍してくれる事でしょう。
今までアンプタイプのMONOSASHIを使用していて、今回カスタム仕様をオーダーする事になった経緯は、
パワードスピーカーからパワーアンプとパッシブキャビネットに変更した事により、
パワーアンプをラックケースに収納したので、MONOSASHIも一緒に収納したいという考えが始まりでした。
ついでに使っていないインピーダンス切り替えスイッチや
GAINのつまみとスイッチを排除したいという機能を減らす事を考えました。
当初は、MUTEスイッチも無くす予定でしたが、ラックチューナーを使用する事にしたので、
利便性を考えてMUTEスイッチは残す事にしました。
恐らくカスタム仕様を考える方の多くは、機能を増やしたいと考えるのではと思いますが、
アンプタイプは運搬中に勝手にスイッチが切り替わっている事があり、
ライブ会場で確認しないといけないスイッチやつまみを極力減らしたい(しかも普段は使っていない)という考えから、
シンプルに1chでVOLUMEつまみのみ、フォンとSwitchのインプットを前面に配置して、色を紫に替える程度を考えていました。
ですが、Vintage Faceさんの方から、機能を減らして色を替えるぐらいのカスタムだと割高に感じると思うので、
どうせなら何か機能を追加しませんか?と打診頂いたのでM-DIを追加する事にしました。
M-DIを追加すると、価格ベースがMONOSASHIではなくMONOSASHI Doppioになり上がるという事でしたので、
MONOSASHI Doppioになるなら2chインプットにしようという事で変更しました。
VOLUMEつまみ左隣にBAL MODEというスイッチがあるのですが、これはこのMONOSASHIから新たに採用された回路で、
M-DIのバランスアウトを通常はDIとして使用しますが、PAが無くアンプ機材持ち込みのライブ会場で、
DIが必要ではない場合はバランスアウトからパワーアンプに接続する事が可能です。その時のゲイン切り替えスイッチです。
バランスアウトを受けられるパワーアンプが必須の機能なので、どんなパワーアンプでも使用可能というわけではないのですが、
うちで使っているCARVINのパワーアンプはバランスアウトを受けられるという事に着目して頂いて、
Vintage Faceさんから提案頂き採用となりました。
極力つまみとスイッチを減らして、シンプルにしたいというスタートからすると多機能になりました(笑)
カスタム仕様は、通常のMOSONASHIから電源部分が強化されACアダプターが更に巨大になっているのですが、
それの影響なのか音が太く感じます。
アンプタイプは、音の立ち上がりの速さとクリアーさが魅力だったのですが、
ツイーター付きのキャビネットを使用した際に、私的には少し鋭さを感じました。
カスタム仕様は立ち上がりの速さとクリアーさはそのままに音が更に太く感じるので、
相対的に鋭さがややマイルドになり、こちらの方が好みの音色でした。
バランスアウトからパワーアンプに接続すると鋭さを感じるので、アンプタイプに近い音色に感じました。
新回路の方が以前使用していたアンプタイプに近く感じるというのも面白い話ですが(笑)
M-DIをDIとしてAudient id22に接続してみました。
ギラついた音色になるかと思ったのですがそうではなく、クリアーで扱いやすそうな音色でした。
普段使用しているGRACE DESIGN M101の方がギラっとしている印象です。
M-DIはゲインが高いという話を聞いた事がありましたが、id22に接続する限りは音が歪む事はありませんでした。
試しにBAL MODEをPRE側にしてみましたが、こちらですとややゲインが高くなりましたので、
やはりメーカーが想定した通りDI側で使った方が適正なゲインが得られるようでした。
背面左側のMODEスイッチもこのMONOSASHIから搭載された新回路です。
ローエンドコントロールとは違う構造のEQの様ですが、まだ少音量でしか試せていないので
あまり音色の違いを感じませんでした。次回ライブ時に大音量で検証したいと思います。
心なしかLINEAR側の方が音が太い様に感じるので、なんとなくそっちにしています(笑)
このカスタム仕様をオーダーしてから数日後、何気なくVintage Faceさんのホームページを見ていると
M-EQのラックが発売されると書いてありました。
M-EQラックを接続する対象はMONOSASHI Doppioで、MONOSASHI Doppio側もカスタマイズしないといけないという記述が。
え〜?うちのもMONOSASHI Doppioですが聞いてませんよ?という事でVintage Faceさんに早速問い合わせ(笑)
必要な端子のスペースが確保出来るという事だったので、将来の拡張性を考えてM-EQラックを接続出来る様にしました。
カスタム仕様なので、M-EQが欲しければ最初から2Uでオーダーするべきなのかも知れませんが、
現時点ではEQの必要性は感じていないのと1Uに納めたかったので(笑)一応の保険という事で。
うちのカスタム仕様は、一般的な19インチラック1Uサイズに奥行きはスイッチ分の厚みを含めても22cmでした。
使用しているラックケースの奥行きを考慮したサイズになっているのもカスタム仕様ならではですね。
交換用の紫ノブも送って頂きました。う〜ん、悩みますね。
統一感は紫の方がありますが、黄色ノブの方が華やかで良いかな。(^^
通常は、Custom MONOSASHI Doppioという記述が入ると思いますがこのカスタムにはそれが無いので、
Volumeの場所にMONOSASHIと書いてあります(笑)