写真について

2014.07.25 Friday

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    最近、ベースやストラップの写真をどうやって撮っているのですか?どんな機材を使っているのですか?
    というお問い合わせを数人の方から頂きました。

    私が撮った写真に対して興味を持って下さるのは大変嬉しいと感じる反面、
    何か不思議というか信じられないとも感じます。

    私は元々、写真やカメラに興味がなく好きではありませんでした。

    両親も特にカメラ好きというわけではなかったので、日常的に子供の写真を撮るという事はなく、
    精々旅行に行く時に使い捨てカメラを買って撮るという程度だったので、写真と密接な関係ではありませんでした。




    それから年月が経ち、世の中にデジタルカメラが普及し始めました。
    子供の頃からPCを触っていて、デジタル物が大好きで比較的何にでも興味を持っていましたが、
    デジカメには一切興味を持ちませんでした。

    私がパソコンショップで販売の仕事をやっていた頃のセールストークで、
    「パソコンと一緒にデジカメはどうですか?プリンターも購入頂ければご自宅で写真が印刷出来ますよ。
    昔撮られた写真のフィルムを沢山お持ちなんですか?このスキャナーがあればPCに取り込めますよ。」と
    パソコン1台を買いに来たお客さんに、あれこれセットで販売して売り上げノルマを達成していましたが、
    自分自身はデジカメには全く興味がありませんでした。

    それからしばらくしてシャープの携帯電話に初めてカメラ機能が搭載され、
    当時の職場の同僚はいち早く入手して喜んでいましたが、何故携帯電話で写真を撮る必要があるんだ?
    着メロ作曲機能さえあれば良いじゃないか(この機能も今となってはどうかと思いますが・・・。)と思っていました。




    そんな感じでデジカメとは全く無縁でしたが、ある時、若干給料が上がるプチバブル期が自分に訪れ、
    ちょっとコンデジでも買っちゃおうかなと衝動買いしたのです。
    その後に長い氷河期が訪れるとも知らずに・・・。

    当時のコンデジは手ブレ補正なんて付いてなかったので、撮る写真の9割9分が手ブレ写真。
    今まで写真に興味がなかったのでカメラの構え方も知らない。そんな人間にまともな写真が撮れるはずもなく。

    現代のコンデジみたいに強力な手ブレ補正機能があり、
    適当に撮ってもそこそこの歩留まりがあるという事はありませんでした。
    なんてったって9割9分ですからね。いっその事10割と言ってしまっても差し支えのない確率。

    撮れば手ブレ、そもそも撮る物も無いという状況だったので旅行の時にしか使わず、
    両親がやってた事と同じ状況で、違う事といえば旅行の度にカメラを捨てているか捨てていないかだけでした。

    そんなこんなで、デジカメは触らなくなりました。
    デジカメなんて使わなくても、機種変更した携帯電話にはカメラ機能が付いてるもんね!!(←ちゃっかり活用)




    それから更に年月が経ち、over the fieldを始める事になりました。
    そうなると入荷した楽器の写真を撮らなければいけない。予算の都合で毎回プロカメラマンに依頼するわけにもいかない。

    という事で、手持ちのコンデジで適当に撮り始めましたが全く良い写真が撮れない。
    写真に興味がなく、良い写真の基準が分かっていない私でも一目で分かる程
    良い写真ではない。唯一それだけは分かる。

    当時参考にさせて頂いた写真は、over the fieldを始めるきっかけになった
    Sleek Eliteの広瀬さんが撮られている楽器の写真でした。

    青い布を背景にして、一目で広瀬さんが撮った写真だと分かりますし、布だけでなく写真に統一感が感じられます。
    こういう写真が撮りたいと思っていました。

    Sleek Eliteにお邪魔した時に、たまたま写真を撮られていた事がありました。
    当時の事務所にされていたマンションは本当に狭く(←失礼)、撮影スペースなんてほとんど無い状況で
    工夫して撮られていたのを見て、何にでも共通する事なんでしょうけど、要はやり方なんだなと思いました。

    写真を撮っている場面に出くわして凄いと思った方はもうひとりおられて、
    池部楽器店ベースコレクションの岡崎さんです。

    毎回クリアーで素晴らしい写真を撮られていますが、暗い店内のソファーに楽器を寝かせて、
    カメラ手持ちで適当に撮っている様に見えるのに(←失礼)あんなに素晴らしい写真が撮れるなんて!!と思いました。




    要はやり方なんだなと書いた直後に書くのは大変心苦しいのですが、
    当時の私は「良い写真が撮れないのは、一眼レフカメラを持っていないからだ。」と
    コンデジで素晴らしい写真を撮っている広瀬さんの事をすっかり忘れてデジイチを衝動買いしました。
    書いてて気づきましたが、毎回行動が衝動的なんですね・・・。

    デジイチさえあれば素晴らしい写真が撮れると本気で思っていたのですが、
    シャッターボタンを押せばいいコンデジと違い設定する項目が多すぎる。
    設定の仕方が分からないので、コンデジで撮った写真よりもひどい・・・。

    ありがたい事に私の周りにはプロカメラマンのお友達や
    アマチュアでも長年写真を撮っておられる方が数人おられるので、その方々にアドバイスを頂く事にしました。

    アドバイスを頂けるのはありがたいのですが、専門用語が多すぎて何を言ってるのか分からない。
    ISO?SS?絞り?画角?

    しかも、今まで写真に興味がなさそうだったあの人もこの人も実は写真を撮っていてアドバイスを下さる。
    なんだ、ベーシストはカメラマンばかりなのかと思いました。

    こっちにしてみれば、数人でよってたかって袋だたきですよ。理解不能な宇宙語で。
    自分からアドバイスを求めたくせに、何て言いぐさだとは思いますが。

    そんな血の巡りの悪い私でも、流石に半年、1年とデジイチと格闘していると少しずつ理解が出来てきました。
    アドバイスはmixiで頂いていたので、デジイチを使い始めて1年ぐらいが経過した後に、
    当時のmixi日記を改めて読むと、頂いていたアドバイスの内容を初めて理解出来て(←遅い)
    成長したなと自分自身を褒め称えました。良いんです。その時は分からなくても。のちに理解出来れば。
    完全に自己弁護ですが。




    コンデジで素晴らしい写真といえばこういう事もありました。

    石川県七尾市在住のプロカメラマンBB shinさんと一緒に、能登のお蕎麦屋さんに行った時の事です。
    そこのお蕎麦は本当に美味しくて、石川県に行く度に結構な頻度で訪れていましたが、
    お蕎麦を食べ終わった後に羊羹を出してくれるのです。

    何気なくその羊羹を持参したコンデジで撮ってみたところやはりうまくない。羊羹だけに。
    (羊羹食べられないんです・・・。)

    じゃあちょっと貸してと、BB shinさんが私のコンデジで同じ羊羹を撮ったところ、
    同じ被写体、同じカメラ、同じ環境で撮ったとは到底思えない素晴らしい写真でした。
    何十年も写真で飯を食ってきた方と、最近カメラを衝動買いした素人とでは違いがあるのは当然ですが、
    それにしてもこの状況でここまで明確に差が出るものなのかと衝撃を受けました。

    その時に思ったのです。下手クソこそ、素人だからこそ良いカメラを使おうと。
    コンデジでもうまく撮れる様になろう、ではなくね。
    うまい人は何で撮ってもうまいんですよ。機材の問題ではなくね。
    でも、下手クソは機材に助けて貰おうじゃないか、と思いました。

    これは楽器にも共通する事で、うまい人は何の楽器を使っても良い演奏されるんですよ。
    下手クソこそ、ちゃんと調整された素晴らしい楽器を使おう。
    下手クソだから良い楽器は必要ないというのは全く逆の考えだと思います。
    もちろん、うまい人が素晴らしい楽器を使えば更に素晴らしいのは言うまでもありませんが。

    というわけで、自分の手が届く範囲で色々撮影機材を買い揃えて行く事になるのですが、
    機材編はそのうち気が向いたらブログネタにするかも知れません。

    長文にお付き合い頂き、本当にありがとうございます。